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小論文第4回 「救急車 もう限界です」

 昨年(2019年)暮れの新聞に、「救急車 もう限界です」と救急車の適正利用を呼び掛ける、福岡県のある消防署の自作ポスターの話題が掲載されました。現在の日本では119番で救急車を呼んだり、病院から病院への転院したりする際の救急車搬送は、患者の国籍・人種・納税の有無に関わりなく無料です。しかし2015…
学習のアドバイス

「学び」ということ

 ウグイスの鳴き声で目が覚めた。朝から機嫌よく鳴いています。コロナ自粛の身には羨ましい限りですが、ふと「本当に機嫌がよいのだろうか」と気になりだしました。疑問を持ったら些細なことでもすぐに調べる、この態度が「学び」にとって大切なのです。分からないことを放っておかない。さっそく寝床を抜け出して自室の本…
大学進学+α

書棚から一冊

 虫の本を読んでいて思い出した。  雑誌の編集で随分たくさんの大学の先生にお目にかかる好機に恵まれた。文系理系を問わず興味深い話を聞かせてくれる方が多く、今振り返ってもつくづくいい仕事をしていたと思う。話が面白いのは理系の先生が多かった。私はインタビューの時に子供時代のことを必ず聞くようにしていた。…
大学進学+α

「考える」こと

 雑誌の編集をしていたせいか、私の趣味は雑多で浅い。その中でも長く続いているのが木登り、分かりやすく言えば庭木の剪定です。天気のいい日に木に登ると自分が自然の一部になったようで実に気持ちが良く、時が経つのを忘れてしまいます。趣味とは何かに没頭出来る時間のことを指すのではないでしょうか。  先日、部屋…
大学進学+α

入学おめでとうございます

 4月を迎えた大学キャンパスは新入生で活気に満ちあふれるのですが、今年は閑散としています。言うまでもありませんが、全世界に蔓延する感染症のためです。生徒を送り出した高等学校も受け入れた大学も素直に「入学おめでとう」と言えなくなってしまいました。そして大学は、キャンパスに来ることが出来ない学生たちをど…
大学進学+α

小論文第3回 「外来語」と「カタカナ語」

 新型コロナウイルスの感染拡大が世界中で止まりません。  日本政府は感染者集団を「クラスター」、感染爆発を「オーバーシュート」、都市封鎖を「ロックダウン」などと呼んでいますが、このことについて防衛相の河野大臣が、自身のツイッターで「なんでカタカナ?」と投稿すると、共感を示す「いいね」が24万件を超え…
学習のアドバイス

小論文第2回 「思う」こと、再び

 前回のコラムで「思う」と「考える」の違いについて考察しました。そして、  思 う⇒主観的・心情的な思考  考える⇒客観的・論理的な思考 ということを確認しました。この点についてもう一つ大切なことを付け加えたいと思います。次の文を見てみましょう。  a お母さんに何をプレゼントするか思う。  b お…
学習のアドバイス

小論文第1回 小論文での『思う』は禁句

 令和元年度の大学入試も終盤となりました。この時期、国公立大学二次試験に向けて小論文対策に余念のない受験生もいることでしょうね。  高校生の書いた小論文を拝見する時しばしば感じるのですが、文末を「と思う。」とするものがとても多いことです。はなはだしいのは、六〇〇字ほどの文章に五つ、六つと見受けられる…
学習のアドバイス