「学び」ということ
ウグイスの鳴き声で目が覚めた。朝から機嫌よく鳴いています。コロナ自粛の身には羨ましい限りですが、ふと「本当に機嫌がよいのだろうか」と気になりだしました。疑問を持ったら些細なことでもすぐに調べる、この態度が「学び」にとって大切なのです。分からないことを放っておかない。さっそく寝床を抜け出して自室の本の山をひっくり返すと、それらしき本がすぐに見つかりました。私の部屋は本の山でごちゃごちゃですが、分類されているのですぐに出てきます。
『歌う鳥のキモチ』(石塚徹 山と渓谷社)がその本です。石塚先生の専門は動物社会学・動物生態学だそうですが、私はこの本に出会うまでそういう学問があることを知りませんでした。ウグイスの機嫌の顛末が気になる人は、この本を読んでください。
大学にはにわかには理解し難い研究をしている先生がたくさんいます。高校生がやってみたいと思うほとんどのことが、どこかの大学で研究されています。やってみたいことがある人は、すぐに調べてみてください。見つかると、そこで学びたくなるはずです。
昔の大学の先生方は、高校までのように手取り足取り教えてくれませんでした。自分から積極的に接しない学生は置いていかれてしまいました。そして、研究に没頭する先生の大半は教員免許を持っていませんでした。当然、教えるのが下手です。
最近になって、それでは学生が育たないと、先生方に研究者だけではなく教育者としての能力も求めるようになりました。さらに大学は、学習や就職など様々な角度から学生支援を行うようになり、担当職員も高校とは比べものにならないほどたくさん置くようになりました。皆さんは、大学案内や見学会で、こんな点もよく調べてください。学生への教育支援や各種サービスが充実していない大学は旧態依然とした教育をしているのかもしれません。
かく言う私の頭の中はごちゃごちゃですが、分類されているので、必要なものはすぐに出てきます。最近はうまく機能しなくなってしまいましたが。
by MATSUTANI