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小論文第13回 女性差別と「日本社会の構造的問題」

 東京オリンピックを半年後に控えた、この2月3日、オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」との発言が「女性蔑視」との批判を呼び、その後、森会長は辞任に追い込まれました。また、森会長の発言は容認できるものではないが、この問題は森会長個人の問題…
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小論文第12回 介護とヤングケアラ―

 本年10月、ある裁判で22歳の幼稚園教諭だった女性に懲役3年、執行猶予5年という判決が言い渡されました。女性は母親の死後、中学生のころから同居していた90歳になる祖母を一人で介護していたのですが、学業や仕事と認知症の進む祖母の介護の両立に苦しみ、思い余って殺害してしまったという哀しい事件でした。「…
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小論文第11回 タラちゃん言葉「です」

 小論文作成の際に避けたいものとして「タラちゃん言葉」があります。タラちゃん言葉とは、マンガ『ザザエさん』に登場するタラちゃんの言葉遣いのことです。「行ってくるデス」「お帰りなさいデス」など、幼児語とはいえ、タラちゃんは一風変わった「です」の使い方をしています。高校生の書いた小論文にも、しばしばおか…
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小論文第10回 「3R」の取り組み

 芸人兼ゴミ清掃員として話題のお笑いコンビ「マシンガンズ」の滝沢秀一氏、過日のラジオ番組にゲストとして出演し、ゴミ問題の「3R」を語りつつ、個人名の書いてある書類などの可燃ごみを無防備に捨てるのは危険だと指摘していました。3Rとは、持続可能な循環型社会の形成のために必要とされる取り組み、リデュース(…
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小論文第9回 「フリーター」という生き方

 「フリーター」という言葉をご存じでしょうか。「フリーアルバイター」が略されたもので、生活のため働きはするが、自分のやりたくない仕事には就きたくない、責任ある仕事もいや、自らの思うがまま自由に生きていたいと考える若年層の人たちのことです。  1980年代のバブル経済期の日本において、フリーターという…
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小論文第8回 「超高齢社会」の問題点

 高齢化は「少子高齢化」として、少子化とセットで論じられることの多いテーマです。「少子高齢化」とは、子どもの数が減る少子化と、高齢者が増える高齢化が同時に起きる現象をいいます。日本では1990年代から社会への影響が問題視されてきました。  戦後といわれる1950年代の日本人の平均寿命は男女とも50歳…
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小論文第7回 進む少子化

 この6月5日、厚生労働省より人口動態統計が発表されました。それによると2019年の合計特殊出生率(一人の女性が生涯に平均何人の子どもを産むか推計した数値)が1.36で、前年を0.06ポイント下回ったそうです。  日本における少子化は1970年代から徐々に進んでいます。第二次ベビーブームといわれた1…
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小論文第6回 「ら抜き言葉」に注意

 「ら抜き言葉」とは、本来「食べられる」「見られる」「寝られる」のように表記すべき言葉を「食べれる」「見れる」「寝れる」と「ら」が抜け落ちた形で表記する言葉を言います。  文化庁が発表した「国語に関する世論調査」(2015年)によると、ら抜き言葉を使う人が多数派になったとあります。テレビを見ていても…
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小論文第5回 小論文に正解はあるのか?

 前回のブログ、小論文第4回「救急車 もう限界です」を読んだ高校生から質問が寄せられました。 「『救急車を有料化することに対して、あなたはどう考えますか。』というこの問いに答えるのはけっこう難しいと思いました。初歩的な質問で恥ずかしいのですが、小論文に正解はあるのでしょうか。もし正解はなくて、存在す…
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小論文第4回 「救急車 もう限界です」

 昨年(2019年)暮れの新聞に、「救急車 もう限界です」と救急車の適正利用を呼び掛ける、福岡県のある消防署の自作ポスターの話題が掲載されました。現在の日本では119番で救急車を呼んだり、病院から病院への転院したりする際の救急車搬送は、患者の国籍・人種・納税の有無に関わりなく無料です。しかし2015…
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