大学進学+α

いたぞ、苦学生

 かつて集団就職列車というのがあったのをご存じだろうか。地方の中卒者が金の卵ともてはやされ、労働力として大都市に大量に送り込まれてきたのです。高度成長期とはいえ、あの騒ぎはいったい何だったのでしょうか。集団就職は過去のものとなりましたが、若者の流れは別の形となって、今も東京に向かっています。多くの若…
大学進学+α

「学び」ということ

 ウグイスの鳴き声で目が覚めた。朝から機嫌よく鳴いています。コロナ自粛の身には羨ましい限りですが、ふと「本当に機嫌がよいのだろうか」と気になりだしました。疑問を持ったら些細なことでもすぐに調べる、この態度が「学び」にとって大切なのです。分からないことを放っておかない。さっそく寝床を抜け出して自室の本…
大学進学+α

書棚から一冊

 虫の本を読んでいて思い出した。  雑誌の編集で随分たくさんの大学の先生にお目にかかる好機に恵まれた。文系理系を問わず興味深い話を聞かせてくれる方が多く、今振り返ってもつくづくいい仕事をしていたと思う。話が面白いのは理系の先生が多かった。私はインタビューの時に子供時代のことを必ず聞くようにしていた。…
大学進学+α

「考える」こと

 雑誌の編集をしていたせいか、私の趣味は雑多で浅い。その中でも長く続いているのが木登り、分かりやすく言えば庭木の剪定です。天気のいい日に木に登ると自分が自然の一部になったようで実に気持ちが良く、時が経つのを忘れてしまいます。趣味とは何かに没頭出来る時間のことを指すのではないでしょうか。  先日、部屋…
大学進学+α

入学おめでとうございます

 4月を迎えた大学キャンパスは新入生で活気に満ちあふれるのですが、今年は閑散としています。言うまでもありませんが、全世界に蔓延する感染症のためです。生徒を送り出した高等学校も受け入れた大学も素直に「入学おめでとう」と言えなくなってしまいました。そして大学は、キャンパスに来ることが出来ない学生たちをど…
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